2008年02月21日

あれを最上段にして置くのは何なので…;;

【2/16】大阪でのオフに参加したんで、その感想でも書き綴らせるかな……
と、思ったんだが。
もうちょいかかるらしいので次回へ。

会場の室温と相まって、背後のテンションが良い感じに可笑しな風になってたからな……


オフレポの前に、先に首括らせとくか?(Σ!?)


 


「……約束は、覚えとるな?」
静まり返っていた室内に、男の声が、低いながらも耳障りな程に響き渡る。
「………」
「お前ももう、青臭いガキやない…それはお前自身分かっとる事やとは思う…」
どうやら、返答を待つ気はないらしい。
男―鳳・颯は煙管を咥えたまま、器用に話を続けた。
「今一度確認するが…引き受けて……」
「煩ぇよ」
今の今まで沈黙を守っていた桃花鳥は、颯の言葉に、二言目を言い終える寸前でソレを遮った。
「爺ぃ、手前ぇのそのうわ言は聞き飽きてんだよ。約束?あぁ、覚えてんよ…俺を縛る言葉の鎖、一日として忘れた事はねぇ……」
まるで、許容量を越えたダムが決壊したかの如く、桃花鳥は胸に収まっていたモノを吐き出していった。
「……守ってやるよ、それが手前ぇとの制約だからな。だがな、最終的に決めたのは俺自身だ。それだけは覚えとけよ!!」
「………分かった」
何も言わず、ただ桃花鳥を見ていた颯は一言了承の意を示し、それ以上は何も口にする事は無かった。
「話は終わりだな、部屋に戻らせて貰うぞ。これで…これで、手前ぇが俺を縛る鎖が一つ消えたな」
ハッ…っと、言葉を吐き捨て、桃花鳥は引戸を乱暴に開けその場を後にした。

「……変りませんね。あの時と何も」

再び静けさを取り戻した室内に、颯とは違う声が木霊する。
「フッ…全く、その通りやな……」
その声に驚く訳でもなく、颯は呆れ気味に言葉を漏らす。
姿を現した声の主は、開け放たれたままの戸を閉め、颯の前に居直った。
「何もかも、あいつと瓜二つや。特に、負けん気の強さは」
「?…母君様の事ですか?」
彼の返答に颯は一度頷き返し、煙管を咥え直す。
「…昔、あれの母親とも同じ約束をし、同じ様に返されたわ……私は私だけの為にしか生きない、これに同意するのも私自身の為。とな」
「確か、父君様との婚姻の際も同じ様な事を仰っていたとか…」
「せやったな。本当に、似付かずに良いとこばかり似おってからに……」
小さく笑みを溢す彼に、颯は面持ちを変え向き直った。
そして……
「雪兎くん、あいつを…桃花鳥をこれからも宜しく頼めるか?」
紡がれた言葉に少々驚きを隠せずにいた雪兎だったが、少しの間を置きはっきりと返した。
「無論です」と。
その声に、瞳に、迷いも曇りも無い事を感じ、颯は感謝の言葉を紡ぐ。
吐き出した煙に心中の思いを混ぜ、颯は一通の書簡を雪兎に託した。
後であの大馬鹿者に渡してくれと頼み、颯は雪兎を送り出した。


「もう直ぐ、卒業ですか……」
離れを後にした雪兎は、茜色に染まる空を見上げ小さく呟く。
春の気配はまだ遠い空を眺め、屋敷内を吹き抜ける冷たい風に小さく結った髪を遊ばせた。
受け取った書簡を懐に忍ばせ、主人の部屋へとその歩を早める。
「また、忙しくなりそうですね」
笑みを浮かべ溢した言葉は、誰も居ない庭園に降り積もっていく。
『それにしても、あれでは遺言の様ですよ』と言う、苦笑を浮かべずにはいられない思いと共に………。
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posted by −紡綴者− at 02:48| Comment(0) | 冥滅なる魄淀 〜SS・銀雨〜 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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